サバ(雌)。太平洋に浮かぶ小さな島で生まれる。上京後、コギャル系ローマ人を経てVIPPERへ。英語コンサルタントの顔も持つ。"qちゃん"という子猫を飼っている。 趣味は自作自演。japanese_sabaアットlive.jp


by kyonkoenglish

<   2008年 01月 ( 10 )   > この月の画像一覧

丸の内・Kビル24階

赤い、とろりとした液体の中に、小さなスープスプーンを、そっと沈める。ゆっくりと、液体をこぼさないように口に運び、飲み込む。じんわりと胃に入っていく、熱い感触。紙ナプキンで口をぬぐう。これを繰り返そうとしているとき、ふと自分のスプーンに向かっている視線に気づき、手が止まる。

「おいしそうに食べるね、ミネストローネ」

スプーンを下ろす。

「そう?」

白いクロスをひいたテーブルに向かい合わせて座っている男の顔を、改めて見つめてみた。整った顔立ち。30代半ばだというのに「良いとこのおぼっちゃん」と言いたくなってしまう。裕福な家庭で苦労なく育ったんだろうなぁ。この人が、品のない行動をとったところなんて、見たことがない。

「久しぶりだね、景色を見ながらご飯食べるの」
「前、Sタワーで食べたね」
「そうそう!去年の秋ぐらいだっけ」

私たちは別れのランチをしていた。
確か、張り詰めた空気の中、変なイングランドパブっぽい店で「最後の晩餐」をしたのが半年前。その後、月に一度ぐらいで別れのランチをしながら、彼が奥さんとやり直すことになった話や、息子さんが小学校に入った話を聞いた。

適度に熱いミネストローネが舌に絡んで、心地よい。
ゆっくり味わいながら、ふと前を見ると、彼のスープ皿が空っぽになっていて、パンも半分ほどなくなっていた。

いつも、ペースが合わなかったんだよね、こんな風に。
それに、私はあんまり上品な女じゃない。

急いで残りのミネストローネをすくい取る。

「良い天気だなぁ」

窓の向こうを眺めながら、のんびりと彼が言う。
あの夏を思わせるような、青い青い空がどこまでも広がっている。

「良い天気ね」

ミネストローネの最後の一すくいをゆっくりと味わう。

なんとなく、もう「別れのランチ」はないのではないかと思った。




※フィクションです。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-31 20:18

Thank you for your cooperation.

誰か、「月末締め45日後支払い」を、うまく訳していただけませんか・・・。

私は意味からしてさっぱりわかりません。。。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-30 19:06
昨日、「コンサルタントの条件」をテーマとした社内ワークショップに参加した。なかなか興味ぶかいものだった。私も入社して2年が経つ。学生の頃の「コンサル」のイメージがどう変わったか、何が必要だと思ったか、私なりに書いておこうと思う。

学生時代、学校やパーティで、とびきり格好よくて、スマートで、お金持ってそうな方々と出会った。そこで「コンサルタント」という職業を初めて知った。な、なんだアレは。よく知らないけど、自分もなりたい!そして三年後、私はこの世界に足を踏み入れた。

ごく簡単に言うと、コンサルタントとは、「お客様(企業)が改善できずにいる問題を見つけ出し、解決する」仕事だ。たいてい、自分たちの得意分野(経営・戦略、IT、人事など)を持っていて、そこを切り口に考える。

コンサルタントには、資格のような、自分の能力を証明するものがない。つまり、スキルを磨き、実績を積むことによってお客様に信用してもらう必要がある。

コンサルタントが身なりをぴしっとしているのは、「印象」が重要だからだ。「頭が良さそうに見える」のは、そう見えるための努力をしているということ。もちろん、中身がなければ仕方がないのだが、外見が駄目だと、中身を見てももらえない。

中身の話。これまでに見た素晴らしい先輩たちの持っていた能力や、スキル。
(そうそう、性格は、親切で世話好きで人の役に立つことに喜びを感じる人であることは前提です。)

第一に、コミュニケーション力。
私のコーチ役の先輩は、非常に問いかけがうまかった。「○○で困ってます。この先どうしよう」という私の悲鳴に対して、「うん。これは何をもとにして考えたの?」「そのとき、何のためにこれが必要だと思ったの?」と問いかけをするのである。答えていくうちに、はっとして何が問題か自分で思いつく。

これは、コンサルタントとして最重要事項、「お客様もわからない問題を、明白にする」スキル。コンサルタントのコミュニケーションとは、ただ仲良くなるのではなくて、このような会話ができなければならない。また、「あいつを信用して話そう」「あいつの言うことなら聞こう」と思ってもらえる信頼関係を築くのも大事。

第二に、自己研磨の精神。
昨日覚えた知識、先輩から盗んだスキルは、どんどんアップデートされていく。コンサルタントになる、ということは、一生勉強をし、人より秀でた知識やスキルを身につける努力をしていくということだ。その心構えがなくては、「売れるコンサルタント」にはなれない。

最後に、私自身の話。
第一印象で相当損をしているらしい。顔が怖いというのである。そういえば、アルバイトの面接で「あなたの顔はお客様に不安を与える」と言われたっけ・・・。知識もスキルもまだまだ。そうそう、スキルと言えば、どんなにPCが苦手な人でもエクセルとパワーポイントとアクセスが使いこなせなければ話になりません。苦手な人は、頑張ろう。え、私?未だに、頑張り中・・・。

学生時代に憧れていたコンサルとは程遠い。でも、知れば知るほど面白くなっていくこの世界。興味がある方、特に学生さんは、是非メールください。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-29 18:18

大手町・Sビル28階

通勤ラッシュには縁遠い、10時出勤。メールチェックや今日の作業の整理をしていたらすぐにお昼の時間になる。

ビルの前には広場があって、毎日7、8台ほどの車が停車している。車の中で肉を焼いたり、カレーを煮たりしている「屋台」は安くてうまいと好評で、昼時ともなると、お財布を握ったサラリーマンやOLが行列を作っている。

今日はローストビーフとハーブライスの屋台にしよう。人気のある店とない店は、一目で判別できる。目の前の車には既に10人ほどが並んでいるが、隣の「パエリア」は誰も並んでいない。一度買ってみたが、ひどい味だった。消費者は冷酷。一度で懲りると二度と並ばない。

750円(ここでは、やや高め)を払ってプラスチックの容器に入ったローストビーフを受け取ると、そのままエレベーターで28階へ。一人でさっさと食べて近くの書店へ行くこともあれば、オフィスで作業中のコンサルタント、もしくは「お兄ちゃん」の席隣に陣取って、相手をしてもらうこともある。お兄ちゃんは、いつも私のピンチを救ってくれる、優しい人。

弁当箱のカラをゴミ箱に投げ込んだところで携帯が鳴った。

「京都にいらっしゃるなら、嵯峨野へ行きましょう。保津川くだりなども良いですよ。会えるのを楽しみにしています」

ふぅん、と呟いて携帯をもてあそぶ。「関西に行くかもしれない」と電話で話したのだけど・・・。どうしよう。本当に行ってしまおうか。でも、会ってしまえば今度こそはっきりさせなければならないことがある。それはまだ私の中で定まっていない。

嵐山・嵯峨野・・・大手町の汚れた空気を吸い込んでいる私を清浄化してくれるだろうか。もしかすると、本当の温かい気持ちに出会えるのだろうか。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-28 13:05

丸の内・東京駅

恋の始まり、について。

私の場合、初対面の男性は最初の2分ほどで「男の人」か「男友達になる人」が決定する(どちらにもならないであろう人、は除外)。

「男の人」は異性として好ましく思っている人。どんなかたちであれ、二人で会うのはデートであり、場合によっては、すぐにそれ以上の関係に進む。

「男友達」は、友達として好ましく思っている人。二人でとびきりのデートスポットに行っても、あくまでただの友達との遊び。どんなに親しくなっても、兄弟のような親しみを抱くことはあれど、恋愛感情に発展することはない。

・・・という理由で、この3年間友達関係であった貴方とつきあう可能性はゼロです。」

と答えたら、鬼、悪魔、変なヤツ、とののしられるのだが、女友達に話してみると同意を得られることが多い。つまり、タイプかそうでないか、一目で判断するのである。

だって、すっかり仲良くなった男友達と、例えばどんな顔をしてセックスをするのか。恥ずかしいではないか。セックスは出会ったばかりの素敵な男性とした方が大胆になれるし、そのあと面倒なことにならなくて良い。素敵だったという思い出だけが残る。

それに、「彼氏」は、いつかいなくなる。別れたら、会えなくなる。私は、本当に死ぬまで一緒にいたい男性とはずっと友達の関係でとどめようと協定を結んでいる。友達には「お別れ」がない。

=================

最近、この原則が崩れつつある。

身近にずっといる男友達が、改めて良い男だなぁ、と感じるとちょっとドキドキしていたりする。行きずりの男にドキドキしたことはないから、もしかしたらこれが本当の恋なのかと思う。思いが募るにつれ、どうしたら良いかわからなくなる。今日寝て、明日さようならというわけにはいかない相手に、どういうきっかけで、気持ちを伝えるのだろうか。友達関係が崩れるのが怖い。

たぶんこのまま、自分の気持ちは押し隠して、新着の行きずりくんたちと寝続け、傷ついていくんだろうなと思う。彼らが私を決して愛さないと、知っているのに。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-26 23:04

渋谷・マークシティ西口

マークシティを抜けて、ゴミゴミしたペンシルビルが立ち並ぶ一角、キャバクラの呼び込みもちらほら見える、渋谷の表の顔と裏の顔の境界。何本もはえている細い道の一本をたどっていったビルの二階、飲み屋や焼き鳥屋の看板に遮られるようにしながら、しかしある種の威厳と佇まいをもって、そのバーはある。

小さな階段を上るとどっしりしたドア。ゆっくりと、細く開いて体を入れると、表の喧騒が嘘のような、薄暗い空間とカウンター。長く伸ばした髪をきっと結んだ店長が、細い結び目のネクタイとぴしりとしたスーツで「いらっしゃいませ」と迎えてくれる。

初めてこの店に足を踏み入れた6年前、店は別の場所にあり、店長はまだ下っ端のバーテンダーで、髪は短かった。ここに足を踏み込むと、店の歴史とともに自分の歴史が、ぼんやりと流れてくる。

そんな思い出を肴にしながら、その日は溜池山王の法律事務所で働く若い弁護士のA氏を待っていた。たまたま溜池山王に用があったので、思い立って電話をしてみたら、来てくれることになったのである。

久しぶりだったので互いの近況や、大学時代の思い出で話が弾む。「もこみち」と呼ばれているイケメンのバーテンダーお得意の「クレオパトラの夢」というカクテルは少し強めで、次第に酔いがまわっていく。

11時をまわった頃、チェックアウトをして外に出ると、夕方より格段に冷たさを増した風が、酔った顔を叩く。

「また、連絡するね」

久しぶりに温まった気持ちを大事に抱えながら家に帰ると、エッセーコンテストの入賞通知が待っていた。表彰式は、奈良県。「欠席」に丸をつけかけて、ふとこれを口実に、京都のあの人に会いにいこうかと思いつき、暫し迷う。外の風は相変わらず冷たいらしく、カーテンを通してもひやりとした感覚がある。慌ててエアコンのスイッチを入れ、静かなモーター音を聴きながら、奈良行きに思いを走らせる。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-26 16:21
最近、仕事で会った二人のビジネスマンについて。
二人に話した内容はまったく同じなのだが、結果は全然違った。

A氏はその会社の社長。と言っても従業員は二人。社長自身が飛び回り、稼いでいる。

彼は会うと、まず軽い話をし、席につくまでに沈黙が続かないようにする。すぐには本題に入らず、身の周りのことから質問をする。こっちが楽しくなって自分の話を始めると、どこが私の得意分野か見極め、大きくうなずきながら、話させる。こうしてこっちの人柄を掴み、良い気分にさせたところで、はじめて仕事の話をする。もう友達の雰囲気なので、話が弾む。二人で共通の見解を持ち、結論が出る。見事だった。

次にB氏。大手外資系企業のアソシエイト・ディレクター(たぶんまあまあ偉い)

自分の会社に呼びつけておいて、15分も受付で待たせる。現れても遅刻について謝らない。大きな会議室で、向かい合って座り、いきなり仕事について漠然とした質問から始める。その質問から、私が1週間前に送った(そして彼が手に持っている)文書をまったく読んでいないことがわかる。この時点で、こちらは話す気をなくす。話は全然かみ合わず、何の結論も出ないで終わる。

■分析
コーチング教室に通ったとき、初対面の人との接し方についていくつもポイントを示された。向かい合わせではなくL字型に座る、まずは軽い話で相手の緊張をほぐす、相手が話し始めると頷き・繰り返しを行う・・・これらを列挙するのは簡単だが、実際にやってみると、本当に難しい。が、それがいかに大事かということを身に染みて感じた。私は二人に会うまえ、大手であるB氏の会社に期待していたにも関わらず、B氏は商談を一つ失ったのだから。

ここを読んでいる08NG(読んでるかな?)の諸君!
「ビジネスマナー研修」は怠らないように。これに加えて女子は、華美ではなく好感を与えるファッションセンスを磨くこと(いつも素敵なきょんこ先輩を見習いましょう)。それと笑顔。ここだけの話、コンサルタントがアサインされるとき、条件として「おしゃれなこと」があげられていることもあるのです。ほんと、ほんと。

・・・え?「私はかわいいから、別に気を使わなくても大丈夫」だって?
ああそう・・・良いねぇそういう人は・・・。どうせ私は、頑張って笑っても「気持ち悪い」って言われるよ・・・。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-25 19:56

共通の趣味

その人は私の10歳年上で、子供の頃から憧れていた人だった。自分が幼い故、その人に女性として見てもらえないことが悲しくて、早く大人になりたいと思った。

それから10年以上過ぎ、私はそれなりに大人になった。
再会したその人は、私に電話番号を聞いてくれた。

毎晩のおしゃべりが、いつのまにか習慣になった。

彼は言う。
「今日、俺が作った英文の契約書の中で、fitにするかmatchにするか、迷ったよ。結局間違ったし」

私は笑う。
「動詞の使い分けって難しいよね。でも形容詞も難しいなぁー。私もね、さっき『華麗なる一族』を英訳しようとしたとき、「華麗なる」をどの形容詞にしようか迷ったの」

「あー、わかるわかる!俺だったら、そうだなぁ・・・。」

・・・こうしてひたすら英語トークが続くため、二人はまだお互いの趣味その他バックグラウンドを全く知らないのであった。

これって・・・恋じゃないよね・・・。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-24 12:59

華麗なる一波乱

昨年TBSのドラマでキムタクと北大路欣也主演の『華麗なる一族』をやっていた。
私は日曜21時からは「行列」を観る習慣なので、観ていなかったのだが、何かの弾みで最終回だけ観てしまい、意味はわからないけど号泣してしまった。

そこで興味を持ち、『華麗なる一族』(上)(中)(下)を電車の中で読んでいたのだが、先日ついに読み終わった。

ドラマよりずっと面白い(と推測する)。
銀行の合併、預金、融資の話、エグゼクティブに必要なもの、政治と金融界の絡まり方などを
次第に理解し、自分の問題であるかのように、心を騒がせるようになる。
最初の書き出しと、最終章の終わり方の対比も見事だった。

登場人物では、私は万俵銀平に惚れ込んでしまい、彼が出てくるたびにときめいていた。高須相子の野心と悲しみにも心を揺さぶられた。華麗なはずの万俵一族の一人一人が、その一族であるが故の屈折した心の病を持っており、それがどんどん動いて結末に向かっていく様は圧巻であった。

お勧め。
「私も読んだ」って人は是非コメントorメールください。

あ、そうそう、いま日曜9時からTBSでやっている「佐々木夫妻の仁義なき戦い」も痛快である。だんだん行列を観なくなってきた・・・ごめん紳助さん。

ちなみに日曜朝10時からはサンジャポです。
サンデージャポン!
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-23 13:30
新春や 彼氏なくとも 春はくる

忘れない 涙の味の ひつまぶし


・・・ろくな正月じゃなかったぜ。

まあ、すんだことはとっとと忘れる。
楽しかったし。それなりに。

さ。2008。
[PR]
by kyonkoenglish | 2008-01-08 12:36