サバ(雌)。太平洋に浮かぶ小さな島で生まれる。上京後、コギャル系ローマ人を経てVIPPERへ。英語コンサルタントの顔も持つ。"qちゃん"という子猫を飼っている。 趣味は自作自演。japanese_sabaアットlive.jp


by kyonkoenglish

動物嫌いがアルパカを見に行った話

たまには実際にあったことを書こうと思う。
(基本的にこのブログは120%フィクションであり、実在の人物・団体・会社などのことを捏造し捻じ曲げて書いているため多くの誤解を受けますが知ったこっちゃありません)

私は動物が好きではない。

小学校低学年の頃、「好きな動物は何?」と聞かれて周りが「ウサギー!」「ネコー!」と盛り上がっているなか、

「人間」

と回答し、友達や大人たちを震撼させていた。
そのスタンスは今でも変わっていない。
好きとか嫌いとかいう以前に、興味・関心がないのだ。

しかし、珍しいものは好きだ。

そこで、IKRが

「アルパカを見に行きたいんだけど。」

と言ってきたとき、

珍しいもの見たさ > 動物面倒くささ

という不等式が頭の中で成立した。ましてやそれは3時間ドライブを楽しめ、混んでいないというのだから、乗らない手はない(もちろん運転するのはIKRだ)。

以前も登場したが、IKRは男友達の一人だ。
私の男友達は二種類に分かれる。
私に自慢話をひたすら聞かせるタイプと、私の自慢話をひたすら聞くタイプだ。

IKRはもちろん後者である。
「ひたすら聞く」というのは、文字通りただ聞いているだけでは勤まらない。

想像してみてほしい。目の前の女は瑣末な日常のエピソードをさも重大であるかのように詳細を語り、己の価値観を全身全霊で肯定し、大宇宙におけるサバの存在の素晴らしさについて何時間もしゃべり続ける。これに、たった一人で対応するのだ。適度な相槌を打ち、ちょっとした合いの手を加えて話を盛り上がらせ、ちゃんと理解していることを示すための短い感想を伝えなければならない。タチが悪いのは、ところどころに「笑いのポイント」らしきものがあることだ。これを逃すとまずい。「いや、今のは冗談だったんだけどね」という冷たい説明が入り、「ああ、そうか、ごめん」と真摯に謝らなければ許してもらえない。

そんなわけで、私の男友達の後者のタイプはたいそう忍耐強い人たちなのだが、中でも、IKRは格別だ。「笑いのポイント」を的確にとらえて笑ってくれるのはもちろんのこと、8年近くも私の友達をやっているため、会ったこともない私の周囲の人々について、名前を言えば誰のことかわかる。気持ち良く何時間もしゃべらせてくれたあと、「へー…俺なんかだと、…だけどね…」と、ぼそっと呟いて、ちょっとした「気づき」を与えてくれることもある。

コーチングの基礎に「傾聴」というのがある。

高い金を払ってコーチングの学校に行く暇があったら、IKRを見習えば良い。彼こそは生きた傾聴である。

しかもこのサービス(?)は、なんと無料なのだ。ここまで来ると何かの修行かボランティアか可哀そうな人の看病かプレイのつもりでやっているのではないかと疑われるが、決してそうではない。(と思う)

IKRも、苦笑しつつ、ときにはあざ笑いつつ、一緒の時間をそれなりに楽しんでくれているのではないかと思っている。・・・てな感じで、だらだらと長く続いたけど大して面白くない話だったでしょ。IKRはこんなのを往復6時間、小さな自動車の中で途切れることなく聞き続けてアルパカを見に行ったのだ。ご苦労なことだね。いつもありがとう。

最後に付け加えておくが、IKRというのはもちろん架空の人物である。












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by kyonkoenglish | 2009-05-16 00:18